植物と後ろめたさ
某古本屋さんで分けてもらった睡蓮的な植物、順調に育っててうれしい。多肉植物を近々株分けしなきゃだし、サボテンもアレしたい。ここ数年サボテンとか多肉植物とかを好きになって思ったのは、自分の描く絵に似てるなということ。好きなフォルムなのだろう。サボテンや多肉が好きでそういう絵を描くようになったのでなく、自分の絵に似てるなと気づいて愛着が湧いてきたというなんだか逆じゃね?という感じ。 サボテン愛好家の間ではモンスト個体と言われるものが珍重されていて、いわゆる奇形なのですが、ぼくもそれらが好きで、でも考えてしまう事も多い。「奇形の猫が好きで、たくさん飼ってます」という人が居たら不愉快に思う人は多いだろう。動物はダメで植物はOKという理屈は疑問だ。そもそもぼくは奇形、奇形的なものに昔から魅力を感じてきた。街で多指の人を見かけるたび、なんでぼくは違うんだろうと思った(実はぼくも肋骨が一部変形しているのだけど、目立たないのでつまらない)。もちろんそういう性向に後ろめたさも感じていて、だからサボテンについて悩んでいる。またこの分野に足を踏み入れてしまったと。いくらでも言い訳は思いつく。巷には品種改良された動植物が溢れているじゃないか、いまさら奇形を愛でる事を咎めるなんてオカシイ、とか。彼らは人間を利用して繁栄してるんだから良いのよ、とか。 人間は自然をどこまで好きにしていいのかという陳腐なぼくの悩みです。まあ、結局は「趣味」「思い入れ」の世界の話でしかないのだが、たぶん一生考えると思う。 本当は、植物っていいよね!という話だけ書くつもりだったのだけどこんな感じに。もうちょっと準備して書きたかった話。
http://www.google.com/search?hl=ja&q=cactus%20monstrose&gbv=2&um=1&ie=UTF-8&tbm=isch&source=og&sa=N&tab=wi
◎グーグル画像検索、サボテンの様々なモンスト。実はこれを知るまでサボテンへの執着はさほど無かった。
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