チャイナ・ミエヴィル
- 作者: チャイナミエヴィル,鈴木康士,日暮雅通,田中一江,柳下毅一郎,市田泉
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/06/30
- メディア: 文庫
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ぼくは設定重視だったりカッチリしたSFよりも、彼みたいな濁りのある、ひとによってはスッキリしない気持ちになりそうな作風のほうが好き。
完璧な珈琲を出すカフェももちろん素晴らしいけれど、ずば抜けて好みな雰囲気で居心地の良いカフェのほうが、珈琲が次第点以上ならば支持してしまう。そんな感じかしらね。
作家自身が最も気に入っているという表題作は、ハリウッドのパニック映画とかと対局にあるような世界の終末が書かれています。主人公曰く、世界の終わりってもっとハッキリとくると思ってた、というような状況の中、友人を捜し歩くという内容。とても良い読了感でした。
最近彼の書いた児童文学?(宣伝にハリポタ云々書いてあったのでその辺の層が対象かな)が翻訳されたようなので、機会があったら手に取ってみようと思います。